【米国市況】S&P500が最高値、円は年初来安値-関心はFOMCに
記事を要約すると以下のとおり。
19日の米株式相場は続伸。その一角を占め半導体大手エヌビディアは、前日に発表した人工知能(AI)コンピューティング向け次世代チップへの期待感を背景に買いが優勢となった。 米株の上昇が行き過ぎかつピッチが速過ぎるかどうかを巡り、ウォール街では意見が分かれており、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、米株相場の「陶酔感」巡り意見分かれる BofAの米国株・クオンツ戦略責任者、サビタ・スブラマニアン氏はAIへの熱狂が相場をバブルの領域に押し上げている証拠はほとんどないと主張。これは同行のチーフ投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が先週示した見解とは逆だ。FOMC会合後の市場の反応については「リスクオン」予想が37%、「リスクオフ予想が33%、「ごくわずか・まちまち予想が31%となっている。国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回り4.7-0.73%米10年債利回り4.44%-3.2-0.99% 米東部時間16時33分 FOMC会合では5会合連続での政策金利据え置きが予想されており、市場では四半期経済予測で示される金利予測分布図(ドット・プロット)のウィン・シン氏とエリアス・ハダッド氏は「米国債利回りとドルの上昇が続くかどうかは、タカ派的なシナリオが正当であると米金融当局が確認するか否かにかかっている」と指摘。「パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がタカ派的な筋書きから離れずにいれば、メッセージは一貫性を保ち、市場の反応は限定的なものになるだろう。」FOMCに回答迫る、FRBバランスシートに関する疑問が山積 ウルフ・リサーチのクリス・セニェック氏は「バランスシートの計画を巡る発言は、利下げのタイミングに関する発言と同じぐらい重要だというのが当社の見解だ」とし、「5月の金融政策決定会合まで量的引き締め(QT)テーパリングの公式発表はないと予想されるが、その開始時期やペースがどうなるのか、そのあたりを見極めたいと語った。 ノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジスト、宮入祐輔氏(ロンドン在勤)は「将来の利上げについて、植田総裁から明確なシグナルは得られなかった」と指摘。 インベスコ・アセット・マネジメント(シンガポール)のストラテジスト、デービッド・チャオ氏は顧客向けリポートで「日銀のハト派的な声明は国債購入の継続と相まって、米金融当局がいつ利下げを開始するかが明らかになるまで円が対ドルで弱いままであることを意味する可能性がある」と記した。10月以来の高値を付けた上昇局面が継続している。原油価格に1バレル当たり4ドルのリスクプレミアムを上乗せしている。オプション市場では弱気傾斜が数カ月ぶりの鈍さとなった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」の供給抑制策が、価格押し上げに寄与した。製油所での原油精製量は過去最高を記録した。ロンドンICEの北海ブレント5月限は49セント上昇の87.38ドル。 米国では先週、予想より強いインフレ統計を受けて金融政策の緩和転換時期と規模の予想が後退した。ドルと国債利回りの上昇が続けばなおさらだと話す。それでも金は157.6トンと、1月の207トンから25%ほど減少した。 ニューヨーク時間午後2時27分現在、金スポット価格は前日比4.62ドル(0.2%安の2181.20ドルで終了した。
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