【米国市況】銀行株に売り、利下げ観測強まる-逃避で円一時133円台
記事を要約すると以下のとおり。
米株式相場は4日続落。いずれも一時は60%を超える下げ。 JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BofA)など大手を含むKBW銀行株指数は下げ渋る場面もあった。 ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるCBOEのボラティリティー指数(VIX)は上振れし、節目の20に達した。「問題なのは、金融の安定を取り戻す政策の選択肢が限られていることだ」と述べた。 SEIの最高投資責任者(CIO)、ジム・シュミゲル氏は「きょうは見ての通り、大変な日だ。」しかし他の市場関係者と同様、今回の状況が2008年の金融危機と類似しているとはみていないという。 ウルフ・リサーチのクリス・セニック氏は「当社の見立てでは、深刻な金融ストレスがあるか、リセッション(景気後退)が間近に迫るか、あるいはその両方が出現しない限り、連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げに踏み切る可能性は非常に低い。」地銀株への売り浴びせで銀行セクターの不安が静まらず、トレーダーらは今年の利下げ時期前倒しと利下げ幅の拡大を予想している。しかし株式相場が下げて始まると米国債の下げは縮小した。上段:円スポット価格、下段:SPDR・S&P地銀株ETF出所:ブルームバーグ原油 ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。中国の製造業のデータで需要低迷が示唆されたことが背景にある。 原油は最近の下落により、相対力指数(RSI、期間9日)で売られ過ぎの領域に入っており、近くテクニカル的な調整が起こる可能性が示唆されている。ロンドンICEの北海ブレント7月限は17セント高の72.50ドル。 米連邦公開市場委員会(FOMC)は前日、主要政策金利を0.25ポイント引き上げることを決定。 MKSPAMPの金属戦略責任者ニッキー・シールズ氏は「FOMCでは金の強気な筋書きを阻む要素は一切なかった」と指摘。一時は1.2%上昇し、ロシアのウクライナ侵攻以来の高値となった。
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