【米国市況】株騰勢に陰り、スタグフレーション懸念-ドル155円台後半
記事を要約すると以下のとおり。
10日の米株式市場でS&P500種株価指数は小幅続伸。 午前10時に発表された5月の米ミシガン大学消費者調査では、消費者マインドが6カ月ぶりの低水準に落ち込み、1年先のインフレ期待は上昇した。 LPLファイナンシャルのジェフリー・ローチ氏は「米金融当局は物価安定と経済成長という2つの責務のバランスを取りながら綱渡りしている」と指摘。 ミシガン大消費者マインド指数(速報値)は67.4と、前月の77.2から低下し、6カ月ぶり高水準となった。 「予想を下回った消費者センチメントは、消費が減速してインフレ率が上昇すれば「多くの人が望んでいたようなゴルディロックス的シナリオの逆に向かうことになる」と述べた。「米金融当局が積極的な利上げを行っていた数年前に抱いていた懸念を私は今も抱いている。」 デュレーション長期化に対する投資家の意欲を測る指標はここ1年で最も高く、BofAが2011年に調査を開始して以来の最高水準に近づいている。市場では日米金利差を意識した円売りと、介入警戒の間で綱引きの状態が続いている。 クラウディオ・パイロン氏率いる同行の為替アナリストは、「米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げを開始する前であれば、日銀が現在の政策スタンスを維持する限り、市場は日銀を試し続けるだろう。」当社では現在、7月の日銀利上げを予想しているとした。ちょうど今週がそうだった。ブルームバーグ・ドル指数の週間騰落出所:ブルームバーグ この日のドル指数は反発。4月は変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が予想通り前月比0.3%上昇と予想されている。 ニューヨーク原油先物相場は3日ぶりに下落。 ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時80ドル近くまで上昇したが、結局1%余り下げて1バレル=78ドル近辺で引けた。 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」は、6月上旬の会合で今年下期の生産量を決定する見通し。北海ブレント7月限は、1ドル(1.3%下落の82.79ドルで終了。インフレ圧力が根強い中で景気が減速していることが示された。原題:S&P500RallyWanesAmidUSStagflationChatter:MarketsWrapDollarHeadsForWeeklyGainonStickyInflation:InsideG-10Oil’sReboundFaltersAmidCloudedOutlookforFundamentalsGoldParesGainsasUSDataComplicateCasetoCutRates。
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