【米国市況】株反落、ＰＣＥ価格指数が予想上回る－ドル136円台前半

24日の米株式相場は反落。
経済面での不確実要素という背景もあるが、相場が昨年10月の安値から急激に上昇し割高感が出てきたことも反映している。
米国債利回りが上昇する中でハイテク銘柄中心のナスダック100はこの日1.7％下げた。
　アライのシニア市場ストラテジスト、ブライアン・オーバービー氏は「今回のインフレデータと1月の上昇を受けた現在のバリュエーション、そして低調な第4四半期の決算シーズンを踏まえると、現時点で株式に上振れ余地はほとんどない」と分析。
よってＦＯＭＣが政策金利を従来の織り込みより高く引き上げ、より長期に維持する必要があるとの予想へと、市場は調整するだろう。
　クリーブランド連銀のメスター総裁は述べた。
　セントルイス連銀のブラード総裁は別の発言機会で、「今すぐ行動して、信頼回復を急ぐべきだと述べた。」
論文では、米金融政策当局の見通しが依然として楽観的過ぎるとし、物価を制御するにはある程度の経済的痛みを与える必要があると論じている。
2年債利回りは2007年以来の高水準となった。
国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回り3.61.71%米2年債利回り3.62.47%  米東部時間16時52分外為　　外国為替市場ではドルが上昇。
ドル指数は週間で昨年9月以来の大幅な上昇率。
週間では1.7％安。
その上で、現時点では金融緩和の継続が適切だと指摘した。
「米国をはじめ各地の主要中銀がインフレ沈静化のため追加利上げを余儀なくされると想定され、日本以外で利回りが再び上昇する中、円は下落方向に一段と調整されやすい状況が続く」と記した。
米国の在庫増加や、ロシアが大量の燃料を輸出する手段を得ていることを理由に挙げた。
さらに、「多くのトレーダーらはインフレで米国の燃料需要が減速し始めているとも考えていると述べた。」
金　　ニューヨーク金相場は続落。
　ニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）の金先物4月限は、前日比9.70ドル（0.7％安の1810.51ドル。