【米国市況】株下落し国債上昇、中東情勢懸念で逃避-153円25銭近辺
記事を要約すると以下のとおり。
12日の米金融市場では、地政学リスクの高まりから株式相場が大幅安。バイデン米大統領は記者団に対し、イランがすぐにでもイスラエルを攻撃すると予想していると発言。銀行や半導体が特に大きく下げた。「言い換えれば、投資家は今後数日から数週間は機敏に動く姿勢を維持したいだろう」と述べた。何かが起きた場合に、リスク資産は下げる恐れがあるとの懸念が背景にあると語った。 インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トレス氏は、直近の動きについて、投資家は、米緩和サイクルの開始時期の予想を後ずれさせている。 この日朝方には、一部大手金融機関の決算が発表された。企業による資金調達が活発化したほか、消費者のクレジットカード利用が増えた。しかし今後を展望すると、重大な不確定要素が多数存在することに対し警戒を続けるとコメント。中東での対立悪化が予想される中で、逃避先として買いが集まった。一方でインフレ期待は上昇した。 ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は、米金融当局による年内の利下げは多くて2回とみている。これは、当局の目標2%をなお上回る水準だ。週間では約1年半ぶりの大幅高。 米カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は、政策決定者は先手を打って政策を調整するのではなく、利下げの前にはインフレ率が2%に戻るという「明確かつ説得力ある」証拠を待つべきだと述べた。円上昇し一時152円59銭、中東の緊張悪化で逃避需要-米国債急伸原油 ニューヨーク原油相場は上昇。中東地域は世界原油生産の3分の1を占めており、大規模な供給混乱の可能性が意識された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時3.1%上昇した。 WTI先物5月限は71セント(0.8%)高の1バレル=85.66ドルで引けた。一時は大きく上げて最高値を更新したが、上昇は行き過ぎとの見方から利益確定売りが広がった。その上で「手仕舞い売りや相場調整は長くは続かず、非常に強い買いの機会を提供することになるだろう」と述べた。実際にそうなった場合は、2023年の早い時期以来の長期上昇局面。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】株下落し国債上昇、中東情勢懸念で逃避-153円25銭近辺