【米国市況】株は続伸、ドイツ銀誘発の銀行売りが反転-円上昇は失速
記事を要約すると以下のとおり。
24日の米国株式相場は続伸。週間ベースでは2週連続高。ファースト・リパブリック・バンクは続落。同行のデフォルト(債務不履行)に対する保証料も上昇。 イエレン米財務長官は金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を開催するため、米金融監督当局の責任者らを招集した。世界の金融システムが堅固さを失わないよう、政策当局は一層目を光らせる必要があるだろうと解説。 米金利スワップ市場では5月の利上げ織り込んでいない。 パウエル議長が表明した物価安定回復への決意に共鳴するかのように、今週は3地区連銀の総裁が予想以上の景気の強さを理由に、金融引き締めの必要性を強調。 バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは、向こう数カ月にわたり株式とクレジット市場が低迷するとみている。昨年の弱気相場を正確に予測した同氏は、投資適格級のスプレッドと株式は今後3ー6カ月に打撃を受けるだろうと記した。国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回り3.37%-5.2-1.78% 米東部時間16時57分 セントルイス連銀のブラード総裁による発言や、イエレン米財務長官がFSOCを緊急召集したことで、センチメントは改善した。「金や円、スイス・フランなどとの比較での弱さに集中すべきだと考える」と説明した。ドルの対円相場出所:ブルームバーグ ユーロは対ドルで一時1.1%下げて1.0713ドルを付けた。ただ、米政府が銀行預金の保護を約束したほか、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合でサプライズがなかったことで市場が落ち着いたことから、週間ベースでは上昇した。「リセッション(景気後退)を巡る懸念や神経質な取引となっている状況を背景に、多くの投資家は様子見姿勢を続けている」と述べた。前週は10ドル近く下落していた。金融安定を巡る懸念が再燃する中、朝方には上昇する場面もあったが、米金融当局者の発言を受けて政策金利の軌道が意識され、午後は軟調な展開となった。この日はドイツ銀行を中心に金融株が再び売りを浴びたことから、金への逃避需要も見られた。原題:StocksEkeOutGainsWithBanksReversingSelloff:MarketsWrap(抜粋) 。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】株は続伸、ドイツ銀誘発の銀行売りが反転-円上昇は失速