【米国市況】株は反落、終盤に下げ足速める－ドルは145円台半ば

15日の米株式相場は反落。
Ｓ＆Ｐ500種株価指数と50日移動平均出所：ブルームバーグ　　この日は7月の米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなったことで、経済が金利上昇を乗り切り、金融当局が政策反転を思いとどまる可能性を示唆した。
最高経営責任者（ＣＥＯ）が辞任を表明したディスカバー・ファイナンシャル・サービシズは大幅安となった。
　金融当局者も慎重なトーンだ。
　クロスマーク・グローバル・インベストメンツのボブ・ドール最高投資責任者（ＣＩＯ）は、ブルームバーグテレビジョンで、「いずれそうした猶予は失われていく。」
　さらに「今年に入りわれわれは、リセッション（景気後退）がレーバーデーの祝日（今年は9月4日）から年末までの間に始まるとの予想を示してきた」とも発言。
世界的に債券売りが広がる中で押し目買いが入った。
2年債利回りは一時5％を上回ったが、その後反転して下げた。
為替直近値前営業日比変化率ブルームバーグ・ドル指数1239.521.0903-$0.01%ユーロ／ドル$1.0903-$0.03%  米東部時間16時47分　　鈴木俊一財務相は15日の閣議後会見で、昨年11月以来の1ドル＝145円台まで進んだ円安について、「過度な変動は望ましくないとし、「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取りたいとの考えを示した。」
市場予想（2.9％増）を大きく上回った。
英国の賃金の伸びが市場予想を上回ったことがポンド買いの背景にある。
　原油相場は薄商いの中、株式相場の下げに連れるようにして下落。
「中国の経済データは失望を誘う内容が続いている一方、小売売上高など米国の経済データは強めの数字だ。」
ロンドンＩＣＥの北海ブレント10月限は1.32ドル（1.5％）下げて84.89ドル。
米金融当局が緩和策に転換するとの見通しが後退した。
フィリップ・ノバのアナリスト、プリヤンカ・サクデバ氏によれば、政策当局が「より高く、より長期化した」金利環境を続ける可能性が強まっている。
原題：S&P500DropsBelowKeyLevelinLate-DayDrop:InsideG-10OilHitsTwo-WeekLowasGrowingChinaWoesOffsetTightSupplyGoldEasestoLowestSinceJuneasTradersAssessFedPath。