【米国市況】株は上昇、CPIで利下げ観測強まる-ドル147円台前半
記事を要約すると以下のとおり。
米国株は上昇。市場参加者はインフレに焦点合わせるPhotographer:MichaelNagle/Bloomberg CPIでディスインフレのトレンドが裏付けられ、先週のメルトダウンによる動揺がなお続く市場に一定の安堵(あんど)感が広がった。「今最大の問題は、来月のFOMCでの利下げ幅が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)になるのか、50bpになるのかだ。」さらに、FOMCはデータポイントへの依存をやめてより広範な見通しとリスクバランスに注目しているとしつつ、7月の雇用統計以降、雇用の下振れリスクが支配的となっているとの見方を示した。 S&P500種は5455近辺で推移。同指数は先週、一時急上昇して65を上回る場面があった。 オスカー・ムニョス氏とジェナディー・ゴールドバーグ氏率いるTDセキュリティーズのストラテジストは、CPIについて、「典型的な「ニュースがないのは良いニュース」となった。 またプレミア・ミトン・インベスターズのニール・ビレル氏は、「最近のボラティリティーは総じてマクロニュースによって引き起こされており、これは「鈍いニュースは良いニュース」というケースに当たると指摘。ただ同時に、50bp引き下げる緊急性は限定的であることも示唆しているとの見方を示した。緩やかなインフレ鈍化を示すデータを受けて9月の金融政策会合で33bpの利下げが実施されるとの見方が強まった。米利下げ観測やや後退、CPI統計後-9月50bpは約3割(1) ニューヨーク外国為替市場でドルは小幅安。為替直近値前営業日比変化率ブルームバーグ・ドル指数1241.61-0.500.18% 米東部時間16時54分 マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「市場は早まった動きに出たかもしれないが、この先のFOMCの道筋は7月会合で予想された通りだ。」 円は対ドルで下落し、1ドル=147円台前半。年末にかけて世界の需給が供給超過になるとの懸念が広がる中、予想外の米原油在庫積み上がりが明らかになり、週初からの上昇分を失った。ガソリンと留出油の在庫増加が「短期的に」価格を圧迫する可能性はあると指摘。「向こう数日にかけて、地政学的リスクが再び注目を集めるだろう」と述べた。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国で構成するOPECプラスが生産引き上げの計画を進めれば、世界の石油市場は10-12月(第4四半期)に供給不足から供給過剰に転じる見通しだと、国際エネルギー機関(IEA)のデータが示した。 アルゴリズムを使うトレーダーらは再びショートに傾いた。 イランによるイスラエル攻撃の可能性が一段と高まり、週内にも実行があり得ると米当局はみている。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.2%下げて79.76ドル。 この日は下げたものの、依然として7月に記録した過去最高値からは大きく離れていない。「今は利益確定の売りがやや進行中と思われる。」金融緩和への期待と中央銀行による購入に支えられてきた。 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比28.10ドル(1.1%)安い1オンス=2479.70ドルで終了。
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