【米国市況】株が急反落、インフレ期待上昇が響く－ドル148円台後半

14日の米株式相場は急反落。
鈴木俊一財務相が「急速で一方的な動き」を指摘し、ドル・円が伸び悩む場面もあった。
ナスダック総合指数とナスダック100指数はそれぞれ3.1％低下した。
　フェデレーテッド・エルメスのチーフ株式市場ストラテジスト、フィル・オーランド氏は「昨日の取引では見事な相場急反発が見られたが、それは完全に間違っていた」とコメント。
「しかしＣＰＩや失業の統計を見る限り、経済が過熱しているのは明らかだ。」
ユナイテッドヘルス・グループは業績見通し引き上げなどを追い風に買われた。
　外国為替市場ではポンドが急落。
ただ、鈴木財務相が円には「過去にないような急速で一方的な動き」がみられると声明で指摘し、ドル・円は伸び悩む展開となった。
　マネックス・ヨーロッパの外国為替アナリスト、サイモン・ハーベイ氏は「著名な英保守党議員がトラス首相に辞任を要求しているとうわさされる中、週末にかけてトレーダーが抱えるリスクは極めて大きい」とリポートで指摘。
週間ベースでは7.6％下げ、前週の上昇分を一部失った。
今週発表された米ＣＰＩコア指数が40年ぶりの高水準となり、金融当局は積極的な利上げを続けざるを得ないとの観測が高まった。
　オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「原油需要に関する主な話題は全て、原油にとって非常に弱気なものになりつつある」と述べた。
　ＷＴＩ原油の週間騰落率出所：ＮＹＭＥＸ　　金相場はドル高を受けて続落。
　スポット相場はニューヨーク時間午後3時55分現在、前日比1.7％安の1オンス＝1642.49ドル。