【米国市況】利回り急伸し株は大幅安、利上げ予想修正-ドル135円付近
記事を要約すると以下のとおり。
21日の米金融市場では国債利回りが急伸し、株式相場は大幅安となった。トレーダーらが米利上げ予想を強める中、米国債利回りは年初来の高水準を更新。主要業種の指数は全て値下がりした。テクノロジー銘柄の下げは2%を超えた。株式リスクプレミアムの指標で見ると、株価は2007年より後では最も割高になっているとしている。現在の環境で「予想株価収益率(PER)が18倍でも購入すべきだ」とは言いにくいと述べた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏はS&P500種が3月8日までに3800に下落すると予想。 モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのリサ・シャレット最高投資責任者(CIO)は「政策金利が5%付近でより長期にとどまった場合、極めて低いリスクプレミアムを伴うバリュエーションは、市場のショックに強く影響されやすくなるだろう」と分析。午前中にS&Pグローバルが発表した米国の製造業・サービス業合わせた2月の総合購買担当者指数(PMI)速報値が市場予想を上回り、これも国債の売りを加速させた。株安と米国債利回り上昇が背景にある。米利回り上昇を受け、円は対ドルで2カ月ぶり安値を付けた原油 原油相場は下落。世界エネルギー需要の方向性を見極めようと米利上げと中国の見通しが意識され、終日荒い値動きだった。1月の米中古住宅販売は予想外の減少、過去最長の12カ月連続マイナス(1) CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「米経済のハードランディングシナリオと中国の経済再開という相反する力が作用し、ブレント相場は80-85ドルの水準を行ったり来たりする展開が続いている」と指摘。「同じ話が繰り返されているだけで、結局は元に戻ってしまう」と述べた。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.02ドル安の83.05ドル。 米国の製造業・サービス業合わせた2月のPMI速報値は、前月から3.4ポイント上昇して50.2。「米経済はあまりにも強いようだ。」 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前営業日比7.70ドル(0.4%)安の1833.52ドル。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】利回り急伸し株は大幅安、利上げ予想修正-ドル135円付近