【米国市況】円は対ドル157円後半に下落、FOMC控え株と国債も安い
記事を要約すると以下のとおり。
30日の外国為替市場で円相場は1ドル=157円台後半に下落。賃金上昇圧力が続き、インフレを高止まりさせていることがうかがえる。ブルームバーグ・エコノミクスによれば、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はFOMC会合後の記者会見でタカ派転換を示唆する見通しだ。 マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「あす(5月1日)に円安の動きが再開する著しいリスクがある。」従って、日本銀行がそれに対して行動するとはみていないと述べた。日本当局はドル170円でも容認する可能性が高い。この日発表された米経済指標で根強い賃金上昇圧力が示唆され、FOMCが今週の会合で金利を約20年ぶり高水準で据え置くとの見方を裏付ける格好となった。 パウエル議長は今月の講演で、インフレ押し下げで一段の進展がないことや、労働市場の強さが持続していることを指摘していた。 エバコアのクリシュナ・グハ氏は、賃金に関する失望でインフレ見通しに対するFRBの確信は弱まると指摘。労働市場に対する見方と経済見通しが悪化した。スターバックスは約3年ぶりに売上高が減少した。調査では、回答者の3分の2が年内の利下げをなお見込んでいることも示された。国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回り5.81.17% 米東部時間16時47分 インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トレス氏は「株式と債券、ドルは全て、1日の金利決定でパウエル氏が苦渋の表情となる可能性を先取りしている」と指摘。イスラム組織ハマスとイスラエルとの間で人質解放に関して合意がまとまる可能性が意識されており、地政学的な緊張の緩和が相場を下押しした。WTI原油先物と50日移動平均線出所:NYMEX ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比70セント(0.8%)安の86.33ドルで終えた。市場の関心は引き続き、今週のFOMC会合に向いている。金利スワップ市場では年内の米利下げ回数について、多くて2回が織り込まれているに過ぎない。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は54.80ドル(2.3%)安の2302.90ドルで引けた。
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