【日本株週間展望】小反落、最高値圏で足場固め－日米の物価指標注視

2月第4週（26日－3月1日）の日本株は小反落の見込み。
重要イベントを通過し達成感も広がりやすい状況の中、目先は国内外の景気動向と金融政策の先行きに市場の関心が戻ることになる。
当局者から早期の利下げに対する懸念が相次いでおり、最新の物価指標で市場の織り込みがどう変化するかは株式相場にも影響する。
日本経済が昨年10－12月期まで2四半期連続のマイナス成長に陥り景気後退局面となる中で、日銀のマイナス金利解除後も緩和的な金融環境が続く中国では、26－27日に全国人民代表大会（全人代、国会に相当）常務委員会が会議を開く。
クオンツファンドによる取引の締め付けにも着手しており、全人代で追加の相場支援策が打ち出されるか注目される。
上昇ピッチの速さに対する警戒感が重しとなるが、アナリスト予想や企業業績の上方修正が下支えになる。
超ビッグイベントだったエヌビディア決算は生成ＡＩ（人工知能）への期待を背景とした高い株価水準を正当化する内容だったが、期待をさらに高めるほどではなかった印象で、日本株の一段高の材料にはなりにくい。