【日本市況】円一段と上昇、日銀が物価実現確度を明記-株価一転下落
記事を要約すると以下のとおり。
金融・証券市場では23日、円が対ドルで上昇に転じた。直後に円は下落したが、物価目標実現の確度が展望リポートに明記されたことで円を買い戻す動きが強まった。日銀の植田総裁(中央、1月23日)Photographer:KiyoshiOta/Bloomberg 物価高止まりの中で春闘の結果が見える4月会合で早ければ日銀はマイナス金利を解除すると市場は読んでいる。利上げ近づく日銀、2%物価目標の実現に向けて「確度が高まっている」と初めて明記、マイナス金利解除へ一歩前進したと指摘した。これを受けて円は上げ幅を拡大、一時1ドル=146円99銭まで円高が進んだ。円は一時、前日比0.8%高の146円99銭と、16日以来の高値を付けた。円が上昇幅を拡大したことについて「これまで円安のピッチが速かったので、調整もそれなりの幅が出ている」と述べた。 債券 債券相場は小幅高。 岡三証券の長谷川直也債券シニアストラテジストは、日銀会合は据え置き、今回の展望リポートはもともと大きく変わるとは想定されておらず、前進も感じられるが、実際にその通りの内容だったと指摘。日銀会合結果の発表後に上げ幅を縮小して、日経平均株価とTOPIXはともに値下がりして取引を終えた。 関連記事:FRB、金融緩和の議論を開始へ-初回利下げの時期への言及は回避かラガルドECB総裁、夏の利下げ可能性高い-早期緩和期待けん制中国株が反発、政府が株式市場の下支え策を検討-H株は一時3.8%高内閣支持率は低迷続く、3派閥解散でも「危険水域」-世論調査。
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