本の概要:食品の裏側 みんな大好きな食品添加物 /安部 司
「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物 /安部 司」をご紹介したいと思います。食品添加物って何が悪いんだろう?どんな秘密があるんだろう、そんな疑問に答えてくれる1冊です。
廃棄寸前のクズ肉も30種類の「白い粉」でミートボールに甦る。コーヒーフレッシュの中身は水と油と「添加物」だけ。「殺菌剤」のプールで何度も消毒されるパックサラダ。虫をつぶして染めるハムや健康飲料・・・・・・。
食品添加物の世界には、消費者には見えない、知らされていない「影」の部分がたくさんあります。「食品製造の舞台裏」は、普通の消費者には知りようがありません。どんな添加物がどの食品にどれほど使われているか、想像することさえできないのが現状です。
本書は、そんな「食品の裏側」を、食品添加物の元トップセールスマンが明した日本ではじめての本です。いま自分の口に入る食品はどうできているのか。添加物の「毒性よりも怖いもの」とは何か。安さ、便利さの代わりに、私たちは何を失っているのか。
本書は、それらを考える最良の1冊になっています。
Amazon
わかりやすい1冊
2005年に出版された本書ですが、いまだに内容は薄れていない、たびたび引用されている良書です。
私自身も農と食には関心を持って日々の生活をしています。なかなか「正解」にはたどり着けないなあ、という感じです。
農業・漁業を通じて食材が採られてから食卓に届くまで様々な過程を経ており、必ずしも素材そのものばかりを食べているわけではありません。
じゃがいもそのものを買う場合もあれば、ポテトチップスを買う場合もあります。
枝豆は買うものの、大豆そのものを買うことは少ないですが、味噌、醤油などの加工食品や、豆腐、油揚げなど大豆由来の商品を食べない日はありません。
スーパーに行けば、同じ食材でありながら低価格なものから高額なものまで売られており、その違いは何なんだろう、と考えます。
豆腐などは、爆安であれば一丁30円のこともあれば、プレミアムな製品では300円台のことも。
そして、ハムなんかは典型例のようです。
本書の中では「プリンハム」と表現されています。
純粋に「肉」を「塩」「香辛料」で加工したものではなく、
「大豆たんぱく」「卵白」「乳たんぱく」で水増しされたものがハムだというのです。
ミートボール、明太子、たくわん、梅干し、醤油、みりん、日本酒、コーヒーフレッシュなどいろんな食品の裏側を書いています。
ぜひ、手にとって読んでもらうことをオススメしますが、要約版がYoutubeで公開されています。
Youtubeの要約版はほんとに便利ですね。
関心があるなら、Youtubeというのも一つの手だと思います。
オススメ!Youtubeの要約
添加物とはなにか?
添加物とはなんだろう、ということを考えるのは大切なことです。
武田邦彦さんは、
世の中は添加物、添加物って騒ぎすぎ。例えば人工着色料だって自然のものを使って作られている。最初から入っているかそうでないかでガタガタ言う必要はない。逆に、自然のものだっていわゆる「毒」を含んでいる場合もある。アセトアルデヒドなんてカラダで作られるじゃないか、それが含まれているからって何が悪いんだ。というような趣旨で発言しています。
武田先生が言うことはよくわかります。必ずしも自然のものが安全な訳ではないし、摂取している化学物質の質や量を計ることもなく、感情的・ヒステリックにいいすぎだろ、と思うのはそのとおりです。
一方で、摂らなくてもいい物質を無意識に摂ってしまっている、ということに気持ち悪さを感じるのも事実。
価格だけが判断基準で食品を選べば、必然的にそうなりますよ。
しょうゆなのか、しょうゆ風調味料なのか。
消費者が望む限り、しょうゆ風調味料はなくならない。
両者が並行して売られていることを理解した上で、自分が欲しい物を買えばいいだけです。
カップ麺やポテトチップスなど食品添加物の塊のような食品もある。
とんこつ味やBBQ味など味付けは自由自在。
美味しいはずですよ。脳を見事に騙してくれる味付けブレンドをしているから。
でもそれは、ホンモノの味ではなく合成された味なんだ、ということは理解すべき。
そうしないと、ホンモノの味がわからなくなっちゃいますよね。
芸能人格付のTV番組がありますが、まさにあれ。騙された味のほうが美味しいくらいなんですよ。
参考動画
まとめ
自分自身はホンモノの味がわかるように在りたいな、と思います。
長持ちするもの、色・形を美味しく整えてくれるものは便利なのも確か。
時と場合でうまく使い分けていきたいです。