【インサイト】黒田ショック後のバランスシート膨張をどう抑制するか
記事を要約すると以下のとおり。
来年4月に就任する日本銀行の新総裁は、日本の国内総生産(GDP)の123%に膨らんだバランスシートを引き継ぐことになりそうだ。日銀が保有資産の圧縮に着手するのは、日本の国債・株式市場へのダメージを軽減するために、市場との緊密なコミュニケーションや政府との調整を含む長期計画が必要とされよう日銀・米連銀、ECB、ブルームバーグ・エコノミクス 日銀の686兆円に上る保有資産が示す各市場の占有度は市場流動性を低下させ、中央銀行の支払い能力に対するリスクへの懸念を高めている。同時に、中国や欧州の需要回復も日本経済を下支えしているはずだ日米の金利差が縮小し、円高圧力が高まるという見通しが、日銀の総資産の推移出所:日本銀行、ブルームバーグ・エコノミクス 日銀のバランスシートは新型コロナオペの段階的縮小に伴い22年第3四半期に縮小し始めた。他の中銀とは異なり、日銀は株式ETFも保有している。経済が回復することを前提にすれば、これが最も可能性の高い道筋だと考える。投資家の中には、日銀の資産を売却する過程で市場の変動により価値が低下し、日銀が債務超過に陥るリスクを懸念する向きも出始めた。つまり、政府は損失が生じるとの試算を示した。これは現在の保有資産の収支はポートフォリオの分散によってある程度抑えられている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【インサイト】黒田ショック後のバランスシート膨張をどう抑制するか