「バイ・アメリカ」、世界の投資家が安全資産求め掲げるスローガン

自国で政治情勢の緊迫化や景気伸び悩みによる打撃を受けた世界の投資家は、資金が 集中している「アメリカ」市場に続々と乗り込んでいる。
　欧州で選挙を巡る緊張が浮上し、中国では当局が景気下支えに向けた金融政策対応を余儀なくされる中、安定した投資先を渇望する世界のトレーダーにとって、潜在的な債務問題や政治的な溝が広がっているにもかかわらず、唯一の選択肢としてアメリカの存在感が強まっている。
これは、前年同期比で61％の大幅増加になる。
　ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニアグローバル市場ストラテジスト、サミーア・サマナ氏は、米国について「依然として最も安定した国であり、ＡＩ（人工知能）・ハイテク関連企業の組み合わせは世界に比類なきものだ」と指摘。