「センセーショナルに予測不可能」な米大統領選、政策に不確実性

米大統領選まで4カ月を切った段階での民主党候補交代という衝撃的な事態は、2025年以降の経済政策の見通しに新たな不確実性をもたらした。
　ウェルズ・ファーゴのエコノミストは、この先何が待ち受けているのか「とてつもない不確実性」があると述べた。
　共和党候補のドナルド・トランプ氏のアジェンダは、減税、関税引き上げ、移民の厳格な取り締まりであり、多くのエコノミストがインフレを招くと見ている。
　しかし、個人所得税率や気候変動、消費者保護など、独自の政策を打ち出す分野もあるとみられている。
カマラ・ハリス氏が民主党の経済政策について語るSource:Bloomberg　　　　現在ブルッキングズ研究所に籍を置くハリス氏は大統領選への立候補を表明して以来、労働組合から支持を得ており、組合員、非組合員を問わず組合がもたらす経済的利益を強調している。
　気候に関してハリス氏が消費者保護のアジェンダを追求していたことに注目している。
　いずれにしても、ハリス氏とトランプ氏の政策提案には大きな隔たりがある。
初期の世論調査によれば、支持はより拮抗（きっこう）してきた可能性がある。