FRBの利回り上昇容認姿勢、米経済の「軟着陸」を危険にさらす
記事を要約すると以下のとおり。
米金融当局は長期金利が2007年以来の高水準に上昇している現状を暗に容認していると見受けられる。 フェデレーテッド・ハーミーズのシニアポートフォリオマネジャー、RJ・ギャロ氏は「最終的には、フィードバック効果によって、ハードランディングに見舞われるとの懸念が浮上し始める」との見方を示した。 米金融当局者はこれまでのところ、長期金利の上昇に抵抗する姿勢をあまり示していない。 現在はパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の世界経済アドバイザーであるクラリダ氏は、利回り上昇を受けたもので、パウエルFRB議長が従来想定より金利を高い水準に引き上げる可能性に言及したこともその契機となった。他の逆風 米経済は既に金利上昇以外にも、学生ローンの返済再開や全米自動車労組(UAW)によるストライキなど、幾つかの逆風に見舞われている。 実質金利についての姿勢を巡る金融当局の混乱したメッセージも一因に挙げる。 そして、双方の違いは金融政策の将来的な道筋を決める上で極めて重要となる可能性があるとの考えを示唆。 一方、クリーブランド連銀のメスター総裁は3日、「実質金利は必ずしも現在のインフレ率をベースにすべきだと記者団に語った。」その上で、債券利回りが既に上昇している環境では、「基本的には市場にさらなる押し上げのお墨付きを与えるだけだとの考えを示した。」
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース FRBの利回り上昇容認姿勢、米経済の「軟着陸」を危険にさらす