ECBは夏季休暇前に2回の利下げ必要-ギリシャ中銀総裁
記事を要約すると以下のとおり。
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、ECBが8月の夏季休暇入り前に2回、そして年末までにもう2回、米連邦準備制度に左右されることなく利下げをする必要があるとの考えを示した。ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁Photographer:YorgosKarahalis/Bloomberg ECBは先週、4会合連続で政策金利を据え置いたが、緩和を開始する適切なタイミングは6月6日、6月との見方で当局者はまとまりつつある。その後は9月12日まで金融政策決定会合はない。しかし6月会合前にははるかに多くのデータが得られる。 オランダ中銀のミュラー総裁は14日、利下げを開始する前にもっと多くの情報が必要だと述べた。 ECBチーフエコノミストのレーン理事はCNBCとのインタビューで更なる利下げの見通しについて質問され、自身の役割では「次かその次」の後まで考えることは必要ではないとして、具体的に話すことを控えた。 また、名目賃金の伸びが依然として強いことを重大視せず、実質賃金が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準に達するのは25年になってからだと強調した。名目賃金の伸びは緩やかになっており、利益が賃上げの一部を吸収していると分析した。 ストゥルナラス氏は「われわれは完全に独立しており、ユーロ圏は柔軟な為替レートを持つ大きな開放経済圏だ。」ECBはユーロ圏経済にとって必要なことをしなければならないと語った。
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