米金融当局のQT、終了は利下げペースと資金調達市場のストレス次第
記事を要約すると以下のとおり。
米連邦準備制度理事会(FRB)によるバランスシート縮小の終わりが見えてきたが、実際の終結は利下げペースと資金調達市場のストレス次第だ。 バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マーク・カバナ、ケーティ・クレーグ両氏は8日のリポートで「FRBが景気刺激のために利下げするのであれば、QTは恐らく停止されるだろう。」しかし、急激な景気悪化は円滑な移行を脅かす。現在は9月の利下げ幅は約38ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と想定されている。 現在3兆3700億ドルと約2カ月ぶりの高水準に達している準備金は一般的に潤沢だと考えられているが、FRBがこれを過度に縮小させれば、2019年9月に見られたような翌日物資金調達市場には圧力の兆候が現れている。米国債保有残高が史上最高水準に迫るなか、米国債を担保とした融資である翌日物リバースレポ(RRP)ファシリティの残高は、8日まで今月全てのセッションで減少し2870億ドルと、3年余りで最低となった。原題:WallStreetSeesEndofFed’sBalance-SheetRunoffThisYear(1)(抜粋) 。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米金融当局のQT、終了は利下げペースと資金調達市場のストレス次第