米個人向け年金販売、記録的増加ペースークレジット市場押し上げ

生命保険会社による個人向け年金商品の販売が記録的なペースで拡大しており、社債や商業用不動産担保証券（ＣＭＢＳ）の需要押し上げにつながっている。
今年は利回りの低下を背景に需要がやや衰える可能性があるものの、リムラは年金販売が歴史的な水準で好調を維持できる理由を裏付けている。
DemandforAnnuitiesIsSoaringArecord$385billionweresoldin2023Source:LIMRANote:Estimatesarehighendofrange;2023figureispreliminarydata　　ドイツ銀行のストラテジスト、エド・リアドン氏によると、年金で調達した資金は投資適格級社債に向かう傾向があり、通常は固定金利で年限は3年から10年と、年金やそのほかの退職者向けに運用している投資家からの需要が高いバリュエーションの維持に寄与している。
ブルームバーグの指数データによると、過去20年間では平均スプレッドが149ｂｐとなっている。
　ブルームバーグのデータによると、ＡＡＡ格ＣＭＢＳのスプレッドは9日時点で88ｂｐと、昨年からは減少するものの、22年当時の過去最高水準に近い規模は維持されるという。
RetirementHasIncreasedSharplyOverLastDecadeShareofciviliannon-institutionalpopulation(16&older)that'sretiredSource:FederalReserveBankofSt.Louis　　米金融当局が年内に利下げに踏み切った場合も、債券の他のセクターをアウトパフォームしており、年金販売の急増が一因になっていることはほぼ間違いないと分析。