宙に浮いた「トランプ・トレード」、バイデン氏撤退で仕切り直しか

ウォール街では極めて重要な選挙の結果を予想し、それに基づいたトレードを試みた過去の事例はあるが、残念な記録しかない。
しかし間もなく減税と規制緩和の楽観が浸透すると、そうした警戒は和らいだ。
民主党の候補者がまだ確定しておらず、連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の金融政策から地政学、市場のバリュエーションに至るまであらゆる要素が予想を複雑にしている。
　トランプ・トレードの一部は22日の市場で若干巻き戻された。
2ー30年債利回りスプレッド出所：ブルームバーグトランプ氏勝利の場合に市場がどう動くのか、ウォール街のコンセンサスはバイデン氏が選挙戦離脱を決める前から崩れ始めていた。
国内の減税は長期債に弱気の影響を与える一方、関税は強気に作用するとザオ氏。
選挙直後のドルは米国債利回りとともに急上昇したが、貿易戦争が経済楽観論に水を差すまでしか続かなかった。
　こうした取引と関連付けが難しい他の市場要因もある。
　「どちらも財政抑制について議論しておらず、それが利回り曲線長期部分に織り込まれているとロスナー氏。」
ただその理由は主に割安なバリュエーションであり、政治とは関係ないという。
かつてのトランプ政権は金融危機後で初の利上げ後に始まった。
「今は減速サイクルが見られる。」
原題：BidenExitSoundsAlarmonTrumpTradesRivenWithContradiction（抜粋）  。