変動幅拡大は緩和効果損なう、慎重な判断必要－若田部日銀副総裁

日本銀行の若田部昌澄副総裁は2日、イールドカーブコントロール（長短金利操作、ＹＣＣ）政策でゼロ％程度を中心に上下0.5％程度としている長期金利の変動幅の再拡大について、金融緩和効果が損なわれる可能性があり、慎重な判断が必要との認識を示した。
若田部昌澄日銀副総裁Photographer:TingShen/Bloomberg　　その上で、さらなる変動幅の拡大は「その時々の判断になるが、修正で緩和効果が損なわれてはいけない」とし、「緩和効果との兼ね合いが問題になると語った。
一方、記者会見では、持続的・安定的な物価目標が実現できるかは「1回の春闘だけでは情報量が足りない」とし、今年の春闘だけでは決め打ちできないと語った。