中東情勢、大国の指導者交代に焦点シフト－地政学リスクさらに流動的

イランのライシ大統領が急死した。
イランのライシ大統領が死亡、ヘリ墜落事故－後継者に注目集まる ライシ大統領とアブドラヒアン外相の死を悼むイランの人々（テヘラン、5月20日）Photographer:AttaKenare/AFP/GettyImages　　サウジアラビアではサルマン国王（88）の健康状態が懸念されており、中東を巡っては、大国の指導者交代に焦点がシフトしつつある。
サウジのムハンマド皇太子が訪日を延期－国王の健康状態が理由 　　フォーダム・グローバル・フォーサイトの創設者ティナ・フォーダム氏は20日、「これらの動き全てがあらためて示しているのは、誰も状況をコントロールできないということだ。」
米政府はサウジとの防衛協定を推進しているが、イランはこの計画に反発。
ノーと言いたいところだが、現在進んでいる外交の歯車が狂いかねないと話した。
　そしてその同じ日、イラン大統領が乗っていたヘリコプターとの連絡が途絶えた。
「今の危機を管理できるのは、相手が誰なのかを正確に知っているからだ。」
レバノンのヒズボラやイエメンのフーシ派といった親イラン組織に対するイランの支援が揺らぐ公算も小さいという。
ハメネイ師は今、同じように連携し、影としてとどまることをいとわない後継候補を見つけなければならないと論じた。
　この外交官はまた、イランは地域の大国としての立場を主張すべきだという考えだったことを踏まえ、政権内部の政治的議論が改革派に開かれる兆しはないと説明。
サウジの戦略が継続する可能性が高いことを示唆している。
　国際戦略研究所（ＩＩＳＳ）のハサン・アルハサン上級研究員（中東政策担当）は、ＯＰＥＣ加盟国で生産量1位と3位のサウジとイランがより友好的な外交関係に向かうと想定。
モスクワ在住の中東アナリスト、エレナ・スポニナ氏は分析。