ヘッジファンド運用者、迫り来る社債満期の壁に賭け-自己資金も投入
記事を要約すると以下のとおり。
ヘッジファンド運用者のアダム・シュワルツ氏は、2020年の社債市場の
好不況を正しく予測して富を得た。残りは、シュワルツ氏はそのコストを、債務の少ない企業に投資することで補っているという。しかしシュワルツ氏によれば、倒産件数が予想以上に急増する可能性を利回りは織り込んでいない。アダム・シュワルツ氏Photographer:SaulMartinezforBloombergBusinessweek 新型コロナのパンデミック(世界的大流行)期の借り入れ急増の影響は今年、企業に重くのしかかるとみられ、多くのヘッジファンドは、それが負債を抱えた企業の淘汰(とうた)に拍車をかけると見込んでいる。その3分の1弱が2020-21年に発行されたものだ。これら社債の米国債に対する平均スプレッドは約95ベーシスポイント(bp、1月の起債急増の一因は、突然の楽観主義の波が借り入れコストを押し下げたため、企業が好機を生かしたことだ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、早ければ3月利下げ観測に冷水 米当局が今年利下げに踏み切ったとしても、既存の債券の多くが歴史的な低金利で発行されたため、それよりはるかに大きなコストが借り換え時にかかることを強気派は考慮していない。CorporateBondMaturitiesSource:BloombergDataincludesinvestment-gradeandhigh-yieldbondsissuedintheUSandEurope 迫り来る満期の壁をにらんで空売りしようとしているのはシュワルツ氏だけではない。世界金融危機以降で最速のペースで、手元資金不足の借り手が現金での利払いを期限まで繰り延べる取り決めが急増している。同氏は空売りしている具体的な銘柄は明かさないが、レバレッジの高い企業に投資しているプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社やキャッシュフローが乏しいオンライン小売業者が混在している。しかしシステム内に存在する膨大な負債を考えれば、懐疑的で慎重である方がずっといいと同氏は語った。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ヘッジファンド運用者、迫り来る社債満期の壁に賭け-自己資金も投入