パウエル氏講演でリスク資産買い、成長安定化目指すFRBに追い風
記事を要約すると以下のとおり。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は23日、インフレとの闘いで米金融当局がその任務を果たしたと、これまでで最も決定的なシグナルを発した。S&P500種株価指数は、パニックを示す水準を下回るレベルに落ち着いた。 こうした市場状況はパウエル議長は現在、経済のソフトランディング(軟着陸)に向け認識が一致している。 プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、シーマ・シャー氏は「連邦準備制度がよりハト派的なスタンスに転換し、抑制よりも刺激に重点を置くことで、リスク資産のラリーは米金融当局にとって逆風ではなく追い風となっている」と指摘。ウォール街では、今年あと3回ある連邦公開市場委員会(FOMC)会合のうちの1回で25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上の利下げを排除しない示唆と解釈された。 結局のところ、インフレ時代に批判の嵐にさらされたパウエル氏は、再びリスク資産のトレーダーの味方となっている。 ハト派的な政策転換への期待から、米クロス資産市場のパフォーマンスを測る「ブルームバーグ米国EQ:FI60:40指数」は最高値を更新。債券市場のボラティリティーの指標は、5月と7月の低水準は上回っているものの落ち着いている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース パウエル氏講演でリスク資産買い、成長安定化目指すFRBに追い風