ソフトバンクG傘下のアーム、大型IPOにAI投資家呼び込めるか
記事を要約すると以下のとおり。
半導体ビジネスに少し関われば、大抵すぐに
アームの名を目にする。 アームは今秋に予定している新規株式公開(IPO)にいわゆる「アンカー投資家」として参加してもらう可能性について、エヌビディアやインテルと協議しているとブルームバーグ・ニュースなどが報じたが、このことだけでも半導体業界におけるアームの重要性が分かる。 ソフトバンクGは20年、アームを400億ドルでエヌビディアに売却することで合意に達したと発表。半導体業界の活況という好機を捉え、ソフトバンクGが広く有する価値ある資産を現金化する動きだった。 業界内の懸念に加え、規制・監督当局も圧力を強め、エヌビディアは22年初めにアーム買収を断念せざるを得なくなった。アームの中国部門では奇妙な権力闘争が勃発していた。数十億ドル規模に上るスタートアップ投資のポートフォリオの評価額低下に伴うトラブルを避けるためだ。パソコンとスマホは半導体にとって2大市場だが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に見られた需要急増が一段落し、デバイスメーカーは未使用の在庫を抱えていた。AIの未来 そして、ようやくその時が来たようだ。 22年11月になると米オープンAIが対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を発表。 シガース氏からアームのCEO職を昨年引き継いだレネ・ハース氏は、業界が製造する中で最も収益性の高いものの一つで、新興のAI製品とも密接な関係がある。 データセンターにおけるエネルギー使用は一般的にはこれまでそれほど懸念されていなかった。 同氏はスタートアップの米アンペア・コンピューティングを支援。 アマゾンによると、アームの技術を活用したAWSの4万の顧客に利用されているという。 だが、アームがデータセンター向けで足場を固めつつあるとしても、同社が必ずしもAIの未来における中心的存在になるとは限らない。AMDやインテルなど一般的なデータセンターに重点を置く他の半導体メーカーはこれほどうまくいっていない。「なりすまし」対「本物の候補」で注意が必要だとし、「大げさな売り込みに踊らされないことが重要だと語った。
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