ウォール街CLOマシンに波及、米集合住宅苦境-サブプライム再来か
記事を要約すると以下のとおり。
家族の退職勘定から得られるわずかな利益にうんざりしていたリン・ネイスさんは2021年後半、グローバル不動産の人気スポット、米集合住宅への投資で30%のリターンを実現していた会社に20万ドル(約3100万円)を投資した。 MSCIによると、3月時点でディストレス状態にある物件は、集合住宅(6月5日)Photographer:DesireeRios/Bloomberg 集合住宅の割合が最も大きく、560億ドル余りに上り、米国の商業用不動産(CRE)の不安の多くはオフィス市場に集中しているといえる。 しかし金融会社は一層ハイリスク・ハイリターンの投資手段を求めた。 それはまるで、2008年の金融危機を招いたサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンブームの再来のようだ。ブルームバーグ・ニュースの取材に応じた彼女と他の4人の投資家は、いずれもウェスタン・ウェルスとの取引で損をしたと語った。 集合住宅のオーナーは、負債の支払い、あるいは資金繰りの逼迫(ひっぱく)から逃れる目的で、著しい損失を覚悟で物件の売却を迫られる場合もある。 ウォール街の片隅にも混乱が波及しつつあり、800億ドル規模のCREのローン担保証券(CLO)市場は、かつてない緊張に直面している。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ウォール街CLOマシンに波及、米集合住宅苦境-サブプライム再来か