【米雇用統計】9月利下げ決定的、労働市場に亀裂-市場関係者の見方
記事を要約すると以下のとおり。
7月の
米雇用統計では、雇用者数の伸びが市場の予想以上に減速。失業率は4.3%と4カ月連続で上昇した。FOMCはインフレよりも景気を憂慮すべきなのは明らかで、9月の会合で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが実施される可能性が高まっている。大きな疑問はこのままリセッション(景気後退)に突入するのか、それとも単に景気の一時的な悪化局面にあるのかだ。米国株はこれまで大きく値上がりしており、投資家はマネーを引き揚げ、利益を確定している。市場のコンセンサスも、米金融当局の予想も25年の利下げ幅を過度に楽観している。◎トレードステーションのデービッド・ラッセル氏: この数字は雇用の急減速を反映しており、昨日の失業保険申請件数の弱さを裏付けている。◎プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、シーマ・シャー氏:米金融当局は政策政策ミスを犯したのか。◎キャピタル・エコノミクスのスティーブン・ブラウン氏:労働市場に亀裂が入った。ただ、後者のケースは、9月17-18日の会合を前に8月雇用統計で再び失業率が低下し、パニック的な米国債買いが続いている。当社は年内の(0.25ポイントの)利下げ見通しを4回に引き上げている。8月もこうした雇用のトレンドが加速すれば、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げは説得力を増すだろう。ソフトランディングのシナリオはハードランディング懸念へと変わりつつあり、市場はFOMCが9月に50bp利下げに動かざるを得なくなるとの見方を強めている。株式が売られるのは正常な反応ととらえるべきだ。◎チャールズ・シュワブのリチャード・フリン氏:利下げ開始が遅すぎて雇用市場が下降の一途をたどっているとの不安をかきたてかねない。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米雇用統計】9月利下げ決定的、労働市場に亀裂-市場関係者の見方