【日本市況】円急速に下落、日銀は大規模緩和維持-総裁会見焦点に
記事を要約すると以下のとおり。
22日の金融・証券市場はドル高・円安が急速に進んでいる。日銀が金融緩和維持、先行き指針も変わらず-円売られ一時148円台植田日銀総裁(中央、米ジャクソンホール会合、8月25日)Photographer:DavidPaulMorris/Bloomberg 日銀は金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)を含む大規模金融緩和の維持を22日決定した。 今回会合の事前予想は政策維持が大勢だったが、植田総裁インタビュー報道以降は市場ではマイナス金利の早期解除観測が広がっている。 みずほ証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジストは日銀の金融政策決定会合の結果について、ハト派的トーンが声明文のインパクトは「金利低下と円安」とした。日銀が現行の金融緩和策の維持を発表したことで、米国との金利差が改めて意識され、円が売られている。 NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は日本銀行の金融政策の据え置きは予想通りでサプライズではないが、フォワードガイダンスが維持されたことに円安で反応したと述べた。 三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、これまでは拙速に金融を引き締めが遅れてビハインド・ザ・カーブに陥るリスクよりも大きいとの判断だったが、両者のバランスが中立的になればインパクトが大きく、金利は上昇方向、為替は円高方向の圧力が加わるだろうと指摘した。株式 株式相場は午後の取引開始後に下げ幅を縮小している。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【日本市況】円急速に下落、日銀は大規模緩和維持-総裁会見焦点に