【コラム】植田総裁の大一番、ブラックホールに落ちた－リーディー

日本銀行が利上げを行ったが、誰もその声明を読むことができなかったら、金融政策は実際に引き締められたことになるのだろうか。
しかし、植田総裁はこの決定を正当化するのに苦労した。
　総裁は幾つもの理由を挙げた。
総裁は4月には円相場が物価に永続的な影響を与えるという考えに懐疑的なようだった。
日銀は、経済・物価見通しが実現していけば、引き上げる方針を示した。
　このエピソードは、日銀の情報漏えい問題について長々と書いてきた。
同氏は内容の正確さばかりでなく、他の主要中央銀行が厳守している情報統制期間との対比を指摘した。
メディア3社がそれぞれにこの決定を正しく臆測し、これまでも植田日銀が政策を変更するたびにそうしてきたというのか。
情報漏えいをなくすだけでなく、決定を公表する時間を決めるのも一つの手だろう。
　植田総裁が日銀審議委員だった2001年、日銀は東京の金融資本市場において当日中に決定事項を消化することができるようにするためというものだった。
植田総裁の記者会見も同様で、決定から数時間後に行われ、英語への通訳もないため、翻訳ミスや意思疎通のずれが生じる可能性がある。
数十年にわたる特異な政策から脱却した今、植田日銀は情報発表の在り方も21世紀型に変えていくべきだ。
このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません）原題：Ueda’sBigDayFallsIntoaBlackHole:GearoidReidy（抜粋）ThiscolumndoesnotnecessarilyreflecttheopinionoftheeditorialboardorBloombergLPanditsowners.。